式内 深坂神社

投稿者: kojiyama 投稿日:

概 要

社号 式内 深坂神社
延喜式神名帳 式内社 但馬国城崎郡 深坂神社
読み: 古 フカサカ 現 みさか
所在地 兵庫県豊岡市三坂字見手山76-1
旧地名 但馬国城崎郡城崎郷小尾崎村(深坂村)
御祭神 寄日方命(くしひかたのみこと)
『国司文書 但馬神社系譜伝』、『県神社誌』武身主命(たけみぬしのみこと、亦は水先主命・建日方命)
例祭日 10月15日

社格等

古代社格制度『延喜式神名帳』(式内社)
山陰道:560座 大37座(その内 月次新嘗1座)・小523座
但馬国(タヂマ・たじま):131座(大18座・小113座)
城崎郡(キノサキ):21座(大1座・小20座)

近代社格制度 旧村社

創建     年代不詳(『国司文書 但馬故事記』人皇四十代天武天皇白鳳3年(675))
本殿様式   入母屋造 瓦葺

境内摂社(祭神)

白山神社

一口メモ

JR山陰本線ガードをくぐり、すぐ右手に入口。大石理久生家石束家墓地の看板が立つ。車で行けるが駐車場はないが鳥居前の空き地に無断駐車なのだがしばらく停めさせてもらった。すぐ奥の左手が豊岡藩主京極家菩提寺御霊(旧瑞泰寺)、家老石束家他墓地

歴史・由緒等

天武天皇白鳳3年(675)6月28日城崎郡大領物部韓国連久々比が創立した。社祭神武身主命は神功皇后三韓征伐の時兵船の水穂前に立ちて先導された水主の神であり水前即ち水阪の意味より深坂の社名を生じたという。
式内社・深坂神社に比定されている古社で、
かつては京極家菩提寺である旧瑞泰寺付近に鎮座していたという。

由 緒
創始年代は不詳だが、天武天皇白鳳3年(675)、城崎郡大領物部韓国連久々比によって創立されたと云われている。

-「兵庫県神社庁」-

『国司文書 但馬神社系譜伝』
城崎郡深坂村鎮座
祭神 武身主命(亦は水先主命・建日方命)
人皇十四代仲哀天皇の二年、天皇は、皇后・息長帯姫命(神功皇后)とともに百寮を従え、越前笥飯宮(気比宮・気比神社)に幸(ミユキ)ます。しかしてのち、皇后を笥飯宮に置き、さらに南に巡狩(ジュンシュ)して紀伊に至ります。(以下、『国司文書 但馬故事記』第四巻と重複するにつき省略)

人皇四十代天武天皇の三年夏三月、郡司・物部韓国連久々比これ(武身主命)を深坂村に祀る。深坂は水先の義なり。

境内・社叢


社叢

  
鳥居                   参道

  
境内                   本殿覆屋

  
拝殿扁額 左:天王社 右:深坂神社     反対の妙楽寺区側にも参道がある

地名・地誌

三坂(みさか)

明治までは、城崎(キノサキ)郷小尾崎村(深坂村)

天武天皇白鳳3年(675)6月28日城崎郡大領物部韓国連久々比が創立した。社祭神武身主命は神功皇后三韓征伐の時兵船の水穂前に立ちて先導された水主の神であり水前即ち水阪の意味より深坂の社名を生じたという。
古くは深坂と書いた。神社の延喜式神名帳では深坂神社とあり、本殿扁額も深坂神社と坂であるのに、兵庫県神社庁には「深阪神社」となっている。詳細は分からない。

水前即ち水阪の意味より深坂の社名を生じた。のち深坂を三坂と書くようになった。

現在はJR山陰本線で分断されているが、東西は古くは深坂村、明治までは城崎郷小尾崎村といい、豊岡城(城崎城または木崎城)のあった神武山西一帯。城崎郷の中心部であった場所。城崎といえば城崎温泉とされるが、かつては豊岡の古名が城崎である。城崎温泉は(田結郷)湯島とよばれていた。
1580年(天正8)の羽柴秀吉による第二次但馬征伐で但馬国山名氏が滅ぶと、宮部善祥房継潤の支配となった。宮部氏は、豊岡へ入ると木崎城(城崎城)を豊岡城と改める。但馬豊岡二万石を有している。各地から商人やお寺などを呼び寄せて城下町を造り、町内の土地の税金を納めなくてよいことにして、町を発展させた。このとき、城下町も整備され、豊岡の町の基礎ができあがる。

のち、宮部継潤は、他の但馬の毛利方を攻め、因幡の主城である鳥取城攻めに向かい鳥取城攻めでは吉川元春の援軍を撃退し続けるという最も困難かつ重要な任務をこなした。 天正10年(1582年)に戦功が認められ、因幡鳥取城の城代となり、豊岡城に杉原長房が入城した。豊岡城2万石の初代領主となる。

三代・杉原重玄に嫡子なく、無子改易となったため、豊岡城は廃城となり、その後天領(1653年~1668年)となった。

寛文8年(1668年)丹後国田辺藩より 高知流(丹後京極家)京極高盛が3万5千石にて豊岡へ転封となり、初代豊岡藩主となり、明治まで京極氏が豊岡藩主として続いた。豊岡藩主京極家菩提寺御霊(旧瑞泰寺)、家老石束家他墓地が神社のそばにある。

  

地 図

交通アクセス・周辺情報

参 考

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